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梅雨に多い病気

2004年6月 1日 07:53月刊 漢方の旅

梅雨になると植物にとっては良い季節かもしれませんが、人間のとっては色々な病気が多くなるいやな季節です。 我々の体は多くの水分で成り立っているので、外気の湿度が高くなると水をさばく機能が落ちている人は体調が悪くなります。

具体的な症状を挙げると重だるい(倦怠感)、食欲不振、下痢、むくみ、神経痛、リウマチ、喘息(ぜんそく)、皮膚病(アトピー、水虫)の悪化などです。 梅雨に悪化しやすい人は、日ごろから胃腸機能が弱く、冷え性であまり食べないが水太りしやすく、汗をよくかく。 また肝機能が良くなく、いつも疲れやすい人に多く見られる。

漢方治療では、水の代謝を良くすることがポイントです。薬を挙げると胃腸の弱い人は平胃散、六君子湯、参苓白朮散を選んで服用する。 また太っていて汗をかきやすい人は、防已黄耆湯。この薬は神経痛、リウマチにも効果がある。

この他にも、よく知られている生薬のハトムギ(ヨクイニン)は単独でお茶として飲んだり、漢方では?苡仁湯として主に利尿剤として使われる。

また、肝機能の働きが悪く、食欲不振、疲れやすい人は柴胡剤やウコン、刺五加、平胃散が入った薬をうまく使われると効果があります。 こういう人はビタミン剤などの栄養剤ではなかなか効果が出ない病気です。最後は水虫ですが、当店では中国水虫薬・華陀チンキが好評です。