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皮膚病の漢方治療

2004年9月30日 08:01月刊 漢方の旅

暑い夏が終わり涼しい秋を迎えるには生活しやすい時期になりましたが、アレルギーの人は喘息や皮膚のトラブルを起こしやすくなります。今回は皮膚病を漢方ではどのように捉えているかについて説明します。

昔から皮膚は内臓の鏡といいますが、みなさんはよく肝臓が悪くなると皮膚病になると思われていますが、肺と脾胃との関連が多い様です。最近では喘息、アトピー、鼻炎をもっている子どもが非常に多く見られますが、基本は肺と脾胃を鍛えることが重要です。漢方薬を選ぶ場合に重要な点は、皮膚の状態をよく観察することです。真っ赤・ピンク色、乾燥して割れて白い粉を吹いている、ジュクジュクしているなどの状態を加味して薬を選択します。

漢方薬としては温清飲、当帰飲子、三物黄ごん湯、荊芥連翅湯などをよく使います。十味敗毒湯は初期のジンマシンに使う程度で長期に使用する薬ではありません。外用としてステロイドの副作用が問題になりますが、漢方の軟膏も多く使われます。紫雲膏、太己膏、中菫膏などを組み合わせて用いますが、やや色が付くことと臭いが少ししますが長期連用には問題ありません。慢性の方は免疫をアップさせるルミンという細胞賦活薬を内服し外用としても使ってみてください。