HOMEタクヤブログ>排尿異常は腎を強化しよう

排尿異常は腎を強化しよう

2005年4月30日 07:57月刊 漢方の旅

男女とも50歳を過ぎてくると排尿のトラブルが生じてきます。 尿の切れが悪くなったり、残尿感、尿もれ、夜間排尿が多くなり寝ていられないなどの症状が現れます。 尿以外でも足腰の痛み、だるさ、むくみ、精力減退など下半身の衰えを感じてきます。 これは漢方でいう腎の働きが弱くなっているためです。 腎の働きとは、水分調整だけでなく、性ホルモン、筋骨、脳の働きなど重要な部分をコントロールしています。 老化すると腎の働きが弱くなるので、膀胱の括約筋も緩み、排尿の勢いが弱くなり、我慢できなくなるのです。

排尿異常は、腎の強化をすればよい訳ですが、一般にはこういう薬を補腎薬といいます。 補腎薬を選ぶ場合、手足の冷えが強いか逆に、暑がりでほてる、悪くなる時期、夜間排尿が3回以上、胃腸が弱いかなど聞くことによって、薬を選択します。

寒いと調子が悪く、足腰が冷え易い人は八味丸を用います。 これで効かない人は三鞭丸、体がほてる人は六味丸。 小便が出にくい人は牛車腎気丸、冷え、ほてりが特にない人は海馬補腎丸を使います。

また女性で、下垂症で尿がもれる人は補中益気湯を併用します。 男性の前立腺肥大はサプリメントのノコギリヤシを併用します。 色々な精力剤で効果が出ない人はぜひ補腎剤を使ってみてください。

最近コマーシャルしている液体の尿トラブル薬は漢方薬ですので、体にあった薬を選ばないと効きません。