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胃腸の働きを良くする漢方

2005年6月20日 07:56月刊 漢方の旅

胃腸病というと慢性的に胃腸の働きが弱いことを指します。毎日の食事が美味しく食べられる人は胃腸が丈夫な証拠です。

では弱い人の症状は、

  • 食欲不振(時間が来た時だけ食べる=食べないと体に悪いので食べるという人は食欲不振に入る)。
  • 軟便・下痢と便秘が交互。
  • 少しの量で胃がもたれて、すっきりしない。
  • 胃が時々痛む。
  • 胃痛の人は胃弱ではなく、ストレスでも起こすことが多い。
  • 生まれつき胃腸の機能が落ちている人も多い。
  • 子どもに多いのが偏食で食べる時間が遅い。

薬は一般に朝鮮人参の入っているものが多く用いられる。

人参湯、六君子湯、参苓白朮散が主で、また体が疲れ易く、胃下垂の人には補中益気湯がよく使われます。 この薬は脱肛や子宮下垂など臓器が下がっている人にお奨めで今からの時期、夏バテしやすい人に最高です。

いつもお腹がゴロゴロ鳴って胃がつっかえ、下痢には半夏心湯、ちょっとしたストレスで胃痛、下痢には柴芍六君子湯、生理前後の下痢、便秘は逍遥散を使う。

子どもの胃腸病で多いのが偏食、便秘。疲れるとおへその周りが痛い。 こういう子どもは風邪を引き易く夜尿症で甘いものを好み、よく水分を欲しがる。 こういったお子さんには甘くて飲みやすい小建中湯。

その他、高齢者に多い早朝だけ下痢する人は真武湯、ストレスがひどくなって起きる神経性大腸炎には痛要方(煎じ薬)。胃腸の疾病には漢方がよく効きます。