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腰・ひざの痛みは肝・腎の強化

2005年9月 1日 07:54月刊 漢方の旅

高齢化が進むにつれ足腰の衰えと共に足腰の痛みや骨折が多くなっています。 骨や筋肉が衰えるのは仕方が無いが予防として軽い運動やビタミン、カルシウムの摂取、最近ではグルコサミン等のサプリメントを補給している人が多いようです。

漢方の基本は肝と腎の強化です。

肝の働きは筋肉や腱(けん)を丈夫し、細胞に血液を送ることによって細胞を若く保ちます。 よく筋肉がつる人がいますが、これは明らかに冷えや筋肉の栄養不足によるものです。 漢方では血流を良くし筋肉に栄養を運ぶ「当帰」が入った薬を選びます。

腎の働きというと腎臓を考えますが、漢方ではホルモンの働きも全て腎の働きです。 すなわち女性では特に閉経して更年期に入ると同時に骨がもろくなります。 そういう時はカルシウムを大量に摂取してもなかなか吸収されません。 この様な時は鹿茸や海馬、プラセンタなどの動物薬を服用することによって腎の働きを助けます。 つまり、骨や筋肉の老化は肝と腎を強化することによって足腰が強くなり、痛みやむくみを取り除きます。

薬の選択

薬の選択時には悪化する条件として冷え、過労などを考慮します。 症状が軽い人は肝の病が多いので独活寄生湯を多く使用します。 慢性的な場合は腎に移行しているので海馬補腎丸、また冷えがひどい人は三鞭丸を使用。 当然併用してグルコサミンやアミノ酸、カルシウムはぜひ服用してほしいものです。