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喘息には肺と腎を強化する漢方薬を

2005年10月10日 07:54月刊 漢方の旅

秋本番となってきましたが、喘息の人には嫌な季節かも知れませんね。 現代医学の喘息に相当する漢方の病名は「哮喘(こうぜん)」と言います。 哮は発作時に呼吸困難でノドをゴロゴロ鳴らすのが特徴で、喘は文字通り「あえぐ」という呼吸困難の症状です。

発作の原因はアレルゲンによるものやウイルスによる気道感染、刺激的物質、薬物でも起きます。

治療は発作を起こさない体質にすることが重要。現在の治療薬は気管支拡張剤、ステロイド剤、抗アレルギー薬が主流ですが慢性化した時や副作用などの問題があります。

漢方治療は抵抗力をつけ発作を予防する薬と、症状が出た時に対応する薬があります。 当然、現在服用中の薬との併用は可能ですが、発作がひどい時は漢方の併用ではなく、発作止めの吸入器を使用した方が良いです。

漢方薬では

  1. 寒くなると悪化し、痰の量、鼻水がひどくなるのは小青龍湯
  2. ゼーゼーと呼吸が著しく、痰が少なく黄色く粘っている。頭に汗をかき易く、口が渇き、時々吐くこともある人は麻杏甘石湯で子どもには五虎湯
  3. 日頃から疲れやすく食欲にムラがあり、軟便ぎみで胃腸が弱い人は六君子湯や黄耆建中湯
  4. 風邪をひきやすく動くのが苦手で寒がりの人は、真武湯、参茸丸
  5. 精神的ストレスによる悪化は柴朴湯。
基本には冬虫夏草エキスを使う。甘くて飲みやすい粉末ができたので子どもにも喜ばれています。