痔で悩んでいる人が大変多いようです。 相談するのが恥ずかしいため薬局で商品名を言って買う人が多い為、悪化し治りづらくなってしまいます。

痔は肛門の歯状線（ギザギザ部分）より上が内痔核、下が外痔核で、内痔核を傷めると排便後に出血しやすく、あまり痛みは感じない。 外痔核を傷めると排便時に出血と痛みを伴う。 いずれも肛門部の血行障害が考えられます。

痔の治療の基本は肛門部の血行改善です。

肛門の周りの静脈は肝臓の影響を受け易いので肝臓に負担が大きい飲酒やタバコ、過労は極力避けて下さい。 便秘も悪化し易い要因なので食事や運動不足も注意しましょう。

痔になりやすい人を三種類に分けて説明します。

1. 疲れやすく、下痢気味で排便後、肛門がすっきりせず、出血がなかなか止まらない。貧血気味で人によっては動悸や不眠を伴うこともある。処方は帰脾湯や補中益気湯。
2. 体力があり食欲旺盛で酒を飲みすぎると痔が悪化し出血がひどくなり、いつも肛門部が熱っぽく、排便後も肛門がすっきりしない。処方は塊角丸を使う。他の処方ではなかなか効果がでにくい。
3. 一般に多く使われる乙字湯は大便が固く、出血を伴い、疲れたり、ストレスが多くなったりすると悪化する症状に処方する。便が固い人が麻子仁を使うこともある。最後に突然の血便は悪性のことがあるので医師の診断が必要です。