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鼻炎と漢方

2006年3月 8日 14:13月刊 漢方の旅

今年の鼻炎は少ないと報道されていますが、皆さんいかがでしょうか? 外を歩いている人の中にマスクをかけている人が多いので、鼻炎の季節を感じますね。

症状は人それぞれですが、くしゅみ、鼻水、鼻塞、目の痛み、皮膚の痛み、涙目がほとんどだと思います。

原因はスギ花粉が鼻や目に入る事により、体が異物の侵入を感知してそれを排除しようとして、くしゃみや鼻水、涙目になります。 この症状は一種の生体防御反応を起こしている訳です。 これは体の免疫が異常に亢進して起ります。 これを漢方的に考えると冬から春の時期は寒暖の差が大きく、また春一番が吹くなどにより体の弱い人にとってはこの時期、漢方の風邪薬が主流となります。 玉屏風散、桂枝湯、葛根湯、加石膏、小青龍湯が主な処方です。

薬を選択するポイントは鼻水の色、腋の下の汗、目の充血、鼻炎になってノドが渇くか、悪寒、顔が熱っぽいなど患者があまり訴えないことをこちらから聞くことです。

日頃、胃腸の弱い人、疲れやすい人は肺と胃腸が弱いので、水分を外に出す機能が弱っているので、鼻から水分を出すと漢方的には考えます。 春だけの鼻炎の人は即効性が必要なので、薬が違うとまったく効きません。 尚、慢性鼻炎、蓄膿症にも漢方は優れていて、効果を出します。よく使われるのは鼻淵丸です。