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血管を掃除する漢方薬

2006年10月20日 10:55月刊 漢方の旅

生活習慣病と血液(血管)

生活習慣病とは高血圧、心臓病、糖尿病などを指していますが、ほとんどが循環器の病で、血液や血管の病気です。

最近血液サラサラという言葉を耳にしますが、現代医学では血管拡張剤や血液をサラサラにする薬を使用し、心筋梗塞などの疾患にはリングなどの治療が行われます。

漢方薬の効果

漢方薬もこれらの疾患に効果があります。

まず漢方では血管の流れが停滞しているのを「お血」という形でとらえ、それを治療します。
漢方では舌診という舌を診ることによる体の状況を診断する方法を用います。

前述した「お血」がある場合、舌は紫色をしていたり、表面に斑点が出たりします。 「お血」症状によく使用される生薬としては「桃仁」という桃の種や「紅花」などがあります。 「紅花」はコレステロールを下げる薬としても使われます。

ミミズやヒルも!

薬草ではなく、地竜(ミミズ)や水蛭(ヒル)などの薬も最近では粉末として漢方薬で多く使われています。

こういった虫類は症状がひどい時に使われる傾向にあります。 漢方薬としては一般的に滞っている部分の血液の流れを良くするために「血府逐お湯」が使われることが多く、狭心症など心臓病などには「冠心二号方」などが良く使われます。 ミミズやヒルはこれらの漢方薬と併用して使います。

虫類の使用で注意する点として妊婦の方の服用はできません

この他にも血液停滞で起きる神経痛、リウマチ、婦人病にもよく使われます。