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~夏バテによる胃腸不振~ あなたの常識、間違っていませんか!?

2007年8月25日 11:19月刊 漢方の旅

夏バテ・食欲不振

この時期「夏バテで胃腸の具合が悪く食欲がなくて」という内容のご相談が多いのですが実は一言に食欲不振といっても夏の時期には色々と原因があります。

過剰な水分を摂取しているケース

一番多いのは暑いからといって過剰な水分を摂取しているケース。 これにより胃腸が冷え、胃内に水が溜まり胃腸機能が低下してしまうという悪循環。 夏バテ解消にひたすら水を飲む、というのは大変な誤りですのでご注意下さい。

ちなみに梅雨の時期に胃腸の具合が悪くなるのも胃内の水分量が飽和してしまうことにより起こりますが原理は同じです。 こういう場合は胃内の水分を調節する漢方を使います。

薬を選ぶポイントは

  1. 咽が渇くか?
  2. 下痢はしているか?
  3. 吐き気はあるか?

大別してこの3点です。

漢方は五苓散や平胃散などをよく使います。

腹部が冷えたことにより胃腸が不調になるケース

次に多いのが、冷房や薄着のせいで腹部が冷えたことにより胃腸が不調になるケース。

ご自分の舌を見た時に白い苔に覆われていたり、舌色が淡色になっているようなら危険信号です! 下痢や腹痛を伴うケースも多く症状も非常に不快なものが多いのが特徴です。 人参湯のように夏でも体の内部を温めるお薬が効果的です。

そう、夏こそ「冷え」に注意です!・・と、いいつつうちの大先生もなかなかアイスを食べる手を止めません。 「医者の不養生」という言葉がありますが私の中ではこの夏「薬剤師の不養生」も定着しそうです。