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夏に心臓、脳血管疾患が起きやすいのはなぜ?

2008年7月23日 16:31月刊 漢方の旅

人間は年をとるにつれ次第に体内の水分量が減少していきます。

高齢者の体内水分量は体重の60%以下にもなりますので特に夏の炎天下では容易に脱水症状になりがちです。脱水状態に陥ると、特に心臓の力も弱く、血液をたくさん作ることのできない高齢者の方の血液は濃縮されてしまいドロドロの状態になってしまいます。

この状態になると赤血球、白血球、血小板などの血球も身動きがとれなくなり、血管にへばりついて血栓を作ってしまい、血管を詰まらせてしまいます。これが真夏に心筋梗塞や脳梗塞が多発する原因です。

これに対して水分の摂取はもちろん大事なのですが、東洋医学では心機能の低下を「心気不足」と呼び、この心気を補う漢方を用いることにより、心臓の力を活発にし、きれいな血液をたくさん造ることを第一の目的とします。

また、不足しがちな体内の水分を補い、血管を広げ、血栓を予防し、ドロドロ血液をサラサラに変えるのも漢方の得意分野です。ただ水分を多く取れば解決!ではなく、年齢と共に減少してくる生命力そのものを高めることがこういった疾患の根本的な予防になります。上手に漢方を組み合わせてまだ続く夏を元気に過ごしましょう。血液の状態が気になる方は当店の無料血流測定もぜひご利用ください。