ボンネットミミック
2019年7月 4日 17:13(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記
「猫バンバンプロジェクト」って知ってますか?
車のエンジンルームが温かいことを知った猫さんがうっかりとエンジンルームでコゲコゲになってしまわないように車を起動させる前にボンネットをバンバン叩いて注意喚起をしましょう!という取り組みのことです。
ご存知のかたも多いと思うのですが僕はここのところ家族が寝静まってからyoutubeの猫動画を見ながら「ゥオッフッフゥーッ!!」と不気味な声を上げるほど猫に魅了されております。
でもうちでは猫を飼う許可が降りません。
「猫はなんか嫌い」という人生を前向きに輝かせる意志のカケラもない愚かしい致し方ない理由で家人が嫌がるのが理由です。
二人の子供と猫カフェに行っては「猫飼いたいねー」と顔を見合わせ合うことしかできません。
しかし、そんな僕にふと天啓が落ちたのです。
不可抗力なら仕方なくね?
そう。すなわち雨の中で泣いている子猫を拾ってきたりすればうちの家人と言えど鬼ではありません。きっと「一晩だけよ!もう!」と最初は僕を叱りつけるでしょうがそのうち情が湧き、きっと1週間もすれば「なんで猫を飼っちゃダメなんて言ってたのかしら。私どうかしてたわ」と言ってくれるに違いありません。そう決めた。
でも、そう簡単に雨の日にお腹をすかせて子猫が泣いているというシーンに出会うことができません。
ネットを見ているとみんな「死にそうな子猫を保護した」とか書きまくっているんですが一体どこでどうすればそんな奇跡が起こるのか全くわかりません。山崎まさよしの歌ばりにいつでも探しているんですが全く見つかりません。
子猫どころか最近では親猫すら見かけません。
猫を見かけた、という目撃談は数多いのですが僕自身との遭遇率が低すぎるのです。
・・そこで!そう!そこでなんです!!
「ボンネットバンバンしてみたらいいんぢゃなかろうか」
ボンネットバンバンしたら中からにゃーにゃー泣きながら子猫が3匹くらい飛び出してきてそれを「確保おおおおおおおおおおおおおおおおおお!」と叫びながら保護して「数日だけ保護させて下さい、怪我をしているみたいなのでこのまま離したら確実に生きていけません。僕が責任を持ちますのでどうかひとつ」と家人に言えばさすがに「数日だけよ」となりますよね。そうすればきっと1週間もすれば「なんで猫を飼っちゃダメなんて言ってたのかしr(以下略)」となるに違いない。そう決めた。
そんな夢と希望に胸を膨らませながら早速ボンネットバンバンを開始しました。
妻の車を僕の家の前に止めているのですが、毎朝出かける前にボンネットをバンバン。
「今日はいないかあ、でも明日にはいてくれるといいな」
「このバンバンで救われる命があればいいし 保護できて一緒に暮らせたら最高だな」
何ていう思いで繰り返していたある日のこと。
家人から衝撃の一言が。
「なんかさ、最近エンジンルームに気配がすることがあるんだけど」
え!??!?!?!
ちょ、チョット待ってよ、気配がする?!
「ボンネットバンバンした?」
「いや・・してないけど。なんか気持ち悪くて」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!
「だ、ダメだよ。もし猫さんいたら大変なことになってるかもしれないじゃないか」
「そんなこと言ったって・・じゃあ貴方開けてみてよ」
「え!?・・お、おお、わかったよ」
ドキドキと動悸が起こる胸を抑えながら家の前に立ち、ボンネットに触れる。
「いい?開けるわよ?」
「よ、よし、いいぞ!」
ガチャン
ボンネットが開いた音がしました。
ボンネットに力を込めます。
猫さん・・無事でいてくれ・・お願いだ。。。
でもこのボンネットが君(子猫)と僕との出会いの宝箱だとしたら・・・!!
・・一回目を閉じた後、思い切ってドアを開けます!!!
ガチャン!!!
ミミック(ネズミ)でした。
(大量のピーナッツ殻やみかんの皮、フンなど)猫さんの捕食対象者の住居跡が発見されました。
↑ミミック
子猫どころか消毒代と検査代を支払う羽目になり、とんだボンネットバンバンになりました。
みんなもボンネットバンバンしてみようぜ!